仮想通貨ツイッターアカウント戦国時代、人はいつか
昨日の晩ごはんはフランスパンと余り物のワインでした。わしゃキリストか。りっぷるちゃん(含み損OL)です。
夏だからでしょうか、界隈にもちらほら増えてきましたね。キャラアカウントの話です。
こういうやつです。今日はそれについての話です。
基本的な構造
まずは構造を知りましょう。
この界隈のキャラアカウントでいちばん有名なのは、海外のCrypt Yodaさんでしょうか。先々月の暴落時期あたりから、すっかり無茶煽りおじさんになってしまってすっかりプロップス(ヒップホップ用語)が激落ち君ですね。
アカウント名に注目です。
前半 [Crypt] 部分で自身の属する界隈を規定、後半部分の[Yoda]でキャラを宣言しています。これは暗号通貨トレード界隈という特定の集団の中で、ヨーダのごとく(そこには長老、預言者、師匠…といったイメージが付随している)振舞いますよ、というロールがそのまま名前になってるんですね。
要は属性の上に属性を重ねたものをそのまま名前にしてるんです。
例をみてみよう
ちょうど2年くらい前、同じような手法の新規アカウントがツイッターのとある界隈で大量発生しました。
こんなのとか。
六本木に独身OL何万人いると思ってるんだ。その代表か。お前その代表者なのか。
港区の女子大って戸板女子短期大学のことですか。そもそも港区に住民票ないだろ?千葉県だろ?港区で酒飲んでるだけなんだろ?男の金で。男の金で。
ああ!!邪念が!!過去に振り払ったはずの!!邪念がァ!!
というわけで、広い界隈で起こっている現象ということです。
実践編
繰り返しますが、界隈+キャラです。界隈+キャラで簡単にできますので、試しに作ってみましょうか。
冒頭に出てきたこいつ。
こんな風に仮想通貨界隈だと頭に「クリプト」「仮想通貨」「トレーダー」って言葉がついてる人が多いですね。ちなみに無職でも投資してるんならそれは専業投資家と呼びます。間違っても専業トレーダーのおじさんを指してクリプト無職って呼んじゃダメだよ!
少し出世させてみましょう。
部長!!NEM買ってる暇があったら書類ハンコくださいよ!!部長!!カラオケで若い女子社員にAKB歌わせるのいい加減やめてくださいよ!!
応用編ですが、特定のガチホ銘柄を頭につけるパターンもありです。保有コインが半ばアイデンティティになり、愛着も増すでしょう。
月収5億です!
これは素朴な疑問なんですが、アカウント名にするくらいのだいすきコインが、何かの拍子で価格が大暴落したり、開発者が全員謎の死を遂げたりして名実ともにクソコインになってしまった時、その人の人間としての価値も同様に目減りしていくんでしょうか。
まとめ
このように、めちゃくちゃ簡単にキャラが作れる上、アカウント名でどこの界隈のどんな奴なのか大体説明済みのため、非常に親しみやすいというお得効果があります。ヨーダでもさらっと触れましたが、漫画や映画のキャラになりきる場合は、そのキャラのもともとの人気や権威にタダ乗りできるため、いっそく飛びで人気や発言力を得られるというチート級の効果もあります。中身がくそ無職でも大統領を名乗ったその日からその人の扱いは大統領です。
今まで黙ってチャートを眺めるだけの日々だったけど、資産に余裕ができはじめたから、そろそろ人間と交流したい…海がみたい…人を愛したい…そんな人におすすめの戦略です。
蛇足
「あの人アイコンを変えたらツイートの印象が変わったね…」なんて現象はよくあることじゃないですか。あれって、変わってるのは受け手の印象だけじゃなくて、発言してる人も無意識にアイコンやキャラに引っ張られて影響を受けてるんですよね。ですので、例えばツイッターでヨーダを名乗ってる人は、平均よりもヨーダっぽい性格になっていくし、アイコンをタヌキにしてる人はいつの間にかタヌキっぽい一生を送ります。何の話なんだこの記事は。何事もほどほどにね。では。